ハイキュー

合宿

武「え～いよいよ明日から、青葉城西のバレー 部の方々と合宿になります！色々な技や技 術を盗んできてください！」

三年「(言い方………)」

澤「あ、あの……青葉城西って、強いんです か？」

日「ん～……烏野と似た通ったかってかんじ。」

菅「やっぱり、強者ぞろいなんですかね……」

日「(クスクス)そこまでじゃないよ！それに、強 者揃いなのは、烏野(うちら)の方だから。」

日向が浮かべた笑顔に、澤村たちは身震いした。その、なんか、魔女のような笑顔をしていたからだ。

影「おい日向！国見に連絡しとけよ！」

日「はあ？！自分で連絡すればいいじゃん！」

影「番号知らねえんだよ！」

日「あたしが知ってて、お前が知らないってど ゆこと？！あ！さては喧嘩したな？！日本 が破滅するほどの喧嘩して、『こいつなん か知るか！！』みたいに番号消したんだ ろ！！」

影「お前の中の俺のイメージどーなってんだボ ゲェ！」

日「俺様独裁者最低カス男！」

影「ふざけんなテメェ！」

～♪～♭～♬～

日「あ！大地～スマホ取って投げて！」

澤「？！？！」

取るのならまだしも、投げるときたか………。
澤村は、なぜこういう人なのだと頭を抱た。

山「はい！日向！」

澤村が悩んでるすぐそばで、山口がスマホを掴んで日向に向かって投げた。

日「オーライオーライ！」

日向は、空中を飛んできたスマホを、難無く片手で受け止め、通話を始めた。

やったよ……やりやがったよこの先輩。と澤村たちは山口をみていた。そんな事とはつゆ知らず山口は、「ツッキー！」と言いながら、月島の所へ走っていってしまった。

澤村たちは、視線を日向と影山に戻した。

日「久し振りだね！国見～♪」

国『帰ってきたって、風の噂で聞いてさ、連絡 してみた。それに、明日から合宿だし。』

日「そっかぁ！そういえば、全然連絡してな かったしね～！」

国『金田一も渡も楽しみにしてるよ。新入部員 もね』

日「そっか、新入部員とも、初対面か………」

国『まあ、ね』

日「影山と対面したときみたいに、地獄絵図に しないでね～」

国『ばっ///しねぇよ。そんなみっともないこ と』

日「どーだか。」

国『と、とにかく、明日待ってっから。』

日「ジャーね！」プツン

影「バカップルみてーな通話してんじゃねぇ よ！！」

日「はああ？！何で通話終了早々に怒鳴られな きゃいけないわけ？！」

お前らの方は、新婚夫婦のようだけどな状態である。

日「Halo～国見～！」

発音の良い英語を挨拶に取り入れて、国見に近づく日向。

国「久し振りだね。海外はどうだった？」

日「最高～！海綺麗だし、ホストファミリーも 優しかったし。でも、寒いのは勘弁。」

顔をしかめて、舌をべぇ～と出しながら言った。

国「ハハッ!あ、そうだ。青葉の新入部員の紹介 するよ。」

日「ほんと？！早く早く！！」

国「分かったって。及川、岩泉、松川、花巻。
　 ちょっとこっち来て。」

国見が呼びかけると、4人がこちらに歩いてきた。

国「こっちから、及川、岩泉、松川、花巻。及 川は、天才セッターって呼ばれてるんだ よ。」

日「へぇ～！天才セッター～かっこいいね～！
　 あ、私は日向翔陽。烏野高校バレー部マ ネージャー。3年生で、ちょっとしか居られ ないけど、よろしくね～！」

ニコリと、日向が微笑むと4人は頬を赤くしながら、よろしくお願いします。と頭を下げた。

国「(日向……。落としたな。)」

国見は、4人を質問攻めにしている可愛い同級生に苦笑していた。

及「ねぇ、岩ちゃん。」

休憩時間に、及川は親友(？)の岩泉に話しかけた。

岩「んだよ。」

当の本人は、ドリンクを飲み干しながら迷惑そうに、及川を睨みつけた。及川は、岩ちゃん怖い！と言いつつも真剣な顔付きになり、

及「さっき合った、日向先輩凄い可愛かったよ ね～。」

ガチャン。岩泉は、ドリンクボトルを落した。
こいつ、ついに年上にまで手を出すつもりか？
いつも、女子からモテている及川が進んで、特定の女の話をする事は今まで無かった。

及「何、その反応。」

岩「いや、キモイと思ってな。」

及「ちょっと？！」

ぎゃーぎゃー喚いている及川を一瞥し、岩泉は日向の元へと向かった。

岩「あの、日向先輩。」

日向は、先程まで影山と喋っていたため影山も同時に振り向いた。

影「岩泉か。どうした？」

影山は、驚きつつも中学の時と変わらぬ接し方をしてくれた。

岩「日向先輩。及川の口車に乗せられないでく ださい。」

日「え、あ、うん。」

岩「それと、あいつは可愛い後輩の革を被った 狼っすから。」

それだけ言い残すと、「それじゃ。」と言って走っていってしまった。日向は、

日「どうしたの？岩泉君……。」

と、影山を頼ったが、

影「合宿での初注意だろ。」

と、上手くはぐらかされていた。