❴『スザナ・マーロウは意地悪である』テリュース・グレアムの友人は語る ❵
スザナ・マーロウの死から1年後、カレン・クライスは、テリュース・グレアムと故人である劇作家のスザナ・マーロウの関係は、グレアムを根本から破壊したと明かした。グレアムがロンドンに移り、長期のハムレット公演に加わるまで、カレンもグレアムと共に、ストラスフォード劇団の一員として同じ演目に携わっていた。クライスは、故劇作家はグレアムのことを “意地悪” で “不親切” だったと訴えた。
『スザナは、テリィが自分に対して不誠実であると唱え、自分はテリィの被害者なのだと大衆に信じ込ませていました 』
クライスの発言は、タウントピックス にとって衝撃的な取材となった。『ハチャメチャだわ!』
女優は訴えた。『テリィは、スザナを忠実に支え続けました。でも、テリィはスザナを愛していなかったし、だからスザナは意地悪になったと確信しています』
『死んだ人を悪く言いたくはありません。でも本当のところ、二人は婚約などしていなかったんです。スザナの母親が噂を流し続けていたんです。スザナは、テリィが公には自分のことは何も弁解しないと知った上で、テリィにプロポーズするよう世論による圧力をかけたんです。テリィが婚約を決して否定しなかったのは、スザナを世間の誹謗中傷から守る為です』
『テリィは最後までスザナのそばにいましたが、そんな二人の関係がテリィに決定的な打撃を与えてしまったんです』
クライスは、言った。クライスは、次回の秋の公演 “クレオパトラ” の主役である。
『 私は、この役を演じられてワクワクしています。再びロバート・ハサウェイ監督の舞台に立てる機会に恵まれて、興奮しています』
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The One I Love Belongs to Somebody Else 〜それでも君を愛してる〜 By Alexa Kang
Fanfiction小説キャンディキャンディファイナルストーリー後に書かれた、Alexa Kang による二次小説を、ご本人の許可を得て翻訳、編集した日本語版です。編集にあたり、若干のご協力を頂きました。いがらしゆみこ氏、名木田恵子氏が生み出した登場人物にあわせ、二次オリジナルキャラも登場します。