第14場アルバートへの手紙

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親愛なるアルバートさん

思いがけず、昨日、テリィから手紙を受け取りました──。

テリィは、何もかわっていないと云っています。

何もかもが遠い昔のことです。

わたし達はまだ幼かった。

時の流れは、人を、わたし達を、知らず知らずのうちに変えていくのではないのでしょうか?

テリィが云うように、何もかわらない、などということがあるのでしょうか?

わたしは変わりましたか?

アルバートさん、教えてください。

正しいことをすべきだと考えられないのがどうしてなのかが、わたしにはわかりません。

わたしは、アーロンの婚約者です。

アーロンを愛して、アーロンのことだけを考えるべきなのに......。

それが正しいことのはずなのに。

でも、もしそれが正しいことだとしたら、どうしてテリィに返事を書かないことが、こんなにも間違っていると感じるのでしょう?

友人としてテリィに返事を出すのは、アーロンを裏切ることになるのでしょうか?

アーロンを傷つけることはできません。

でも、テリィのことを思うと苦しいのです。

今ここに、アルバートさんがいてくれたらどんなにいいか、と願ってしまいます。

アルバートさんの率直な意見が聞きたいの。

子供の頃のように、アルバートさんの肩にすがって泣きたいの。

でも、もう私は子供ではありません。

いつも私の窮地に助けに来てくださいなんて、期待してはいけないのですね......。

今もまだ......何をしたらいいのか、わからずにいます......。

いつも変わらぬ愛を込めて

キャンディ

The One I Love Belongs to Somebody Else    〜それでも君を愛してる〜  By Alexa KangHikayelerin yaşadığı yer. Şimdi keşfedin